人が聞こえる範囲の音

人が聞くことができる音の周波数は一般に30-2000.Hzであると言われています。若く健康で感度の高い人では17000Hzまでもの音が聞こえることがあるとも言われていますが、この高さの音は日常生活ではほとんど発生することがありません。NHKの時報の音の最初の3音が440Hzで次の高い音が880Hzです。人間の声では特に低いとされる人の声は100hzほどで、高いとされる人の声は500Hzほどと言われています。ですから、日常生活で聞く音というのは概ね1000Hz以下の音であると言えます。

かつての日本人が生活してきた住宅のほとんどは吸音材でできていました。藁や土壁、土間、木板、などなどこれらはほとんどが吸音材です。一方で現在の建材はコンクリートやガラス、フローリング、ボードなどなどほとんどが反響体となっています。

最近の賃貸住宅に限らず新しい建物には、グラスファイバーの厚さ50mmほどのボードが設置されています。これは単体ではほとんど防音の効果はありませんが、壁に直接取り付けた場合には非常に見事な防音効果になります。新しく作られる劇場や、イベントホールなどの人の集まる場所ではこの吸音効果のあるグラスファイバーを殆どの場合に設置しています。

現在の建物ではグラスファイバーに限らず防音、遮音、吸音、断熱の効果をまとめた、ウレタンやグラスファイバーは一定の大きさの成型品を使用して建物の施工を行っています。これにより非常に高い防音遮音効果を発揮しています。しかし、配線や配管、さらに筋交いやコンセントなどのただの壁ではなくその内側になにか設置しなければならない場合にはやや事情が異なります。これらの設備を通すために壁に設置する成型品を現地で加工して設置しなければならないからです。どれだけ丁寧に設置しても隙間ができてしまい、そこからはどうしても音が漏れてしまいます。